わたしが一番きれいだったとき 茨木のり子 わたしが一番きれいだったとき街々はがらがらと崩れていってとんでもないところから青空なんかが見えたりした わたしが一番きれいだったときまわりの人達が沢山死んだ工場で 海で 名もない島でわたしはおしゃれのき…
自分の感受性くらい 茨木のり子 ぱさぱさに乾いてゆく心をひとのせいにはするなみずから水やりを怠っておいて 気難しくなってきたのを友人のせいにはするなしなやかさを失ったのはどちらなのか 苛立つのを近親のせいにはするななにもかも下手だったのはわた…
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