ばあちゃんからの電話。
たまに急に電話をかけてくる。
「今日はいつもより涼しくって雪が降っかもしんにな」なんて冗談を言って笑った。
いつも感謝の気持ちと一緒に、「みんなに世話になってあいすまねえ。いつまで世話になんだべな」と謝る。
そのたびに切なくなる。
『そんなことはないよ、また帰る時まで元気でいてね』
「お互いになぃ」
と言って電話を切った。
帰らなきゃと思ったし、帰る場所があることを幸せに思う。
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この他愛のない会話や日常が煌めき愛おしく思えるのは、いつか終わりが来ることを知っているから。